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Posted by 沖田 総司 - 2008.04.02,Wed


 以前に、どこかで、武藤主教は原田文雄司祭の性的虐待行為が

現代社会でどのように考えられ、欧米で様々な立場の人々がどれ

だけ苦しんできたかということをご存じなかった、ということを

読んだことがある。そして、今日は「祈りの有無」というブログ

で、またこの問題を考えさせられた。

 あの性的虐待に関しては、常習者にとってはその再犯性が非常

に高く刑期を終えて出所した後も十分なケアと監視が必要である

と考えられているようだ。ある先輩がメールをくれたが、そのメー

ルには「被害者が6人といわれているが、こうした危険の場合、

『現実には少なくとも6人』という表現の方が適切なことが多い。

あるいは『被害を申し立てた女性だけで6人』という方が適切な

ことが多いとされている。」と記されていた。


 アメリカではGPSによる位置確認と同時に、氏名と住所の公

表さえ行われている州があるという。日本でこれをしたら「人権」

という視点から、かなり強烈な反対運動が起きるような気もしな

くもないが、そこで十分に気を付けなければならないのは、加害

者の人権だけでなく、「被害者にならない権利」も重要なことで

あろうと思える。日本国憲法では、個人の権利が「公共の福祉に

反しない」範囲でしか認められていない。伝染性の極めて高い疾

患の患者が隔離されることは当然のことであろうと思われる。し

かし、ここで十分に考えなければならないことは、伝染性が極め

て高いということが、確実に実証されていたかどうかであったこ

とは多くの人々が理解しているところであろうと思われる。


 日本聖公会京都教区は、原田文雄司祭に関してすべての責任が

あるが、少なくとも6人の被害者が実在するのであれば、原田文

雄司祭の性的虐待行為に関して、専門家に相談し、こうした性的

虐待行為が何故起こるのか、そしてその再犯性はどの程度のもの

なのかを理解した上で、原田文雄司祭に対してどのように対処し

たらいいか指導を受けるべきではなかったのか。日本聖公会京都

教区の、今までの対処を見ていると、こうしたことがまったく考

えられていないように思える。少なくとも、京都教区主教や日本

聖公会の主教会が、こうした問題を誠実に学び、再犯が行われな

いことに努力すべきではないのか。


 こうした性的虐待は、万が一にも再犯があってはならないこと

なのである。そのことを何故日本聖公会京都教区は考えてきてい

ないのか不思議でならない。あの裁判記録を閲覧した者のメモが

手元にあるが、これは行われたと高等裁判所が認定している被害

者の訴状にある「被害」の内容を知れば、日本聖公会京都教区は

こうした考え方が理解できるであろうと思われる。聖光幼稚園の

理事会が行われる前に、主教と理事はあの裁判記録を閲覧してき

た方がいい。いや、その職責を考えれば、閲覧してくるのが当然

であろうと思う。主教と常置委員会は、あの「謝罪の記者会見」で

原田文雄司祭の性的虐待行為はあったと認めているのだから。そ

して、「被害者にならない権利」を不特定多数の女児が持ってい

るということを認識すべきであろう。

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