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Posted by 沖田 総司 - 2008.03.31,Mon


 昨夜、大坂の町で京の隊士に会った。

 御堂筋の小綺麗な料亭だったが、隊士と酒を酌み交わしなが

ら耳にしたことは、京都教区の幹部は既に密会を始めたとのこ

と。当然だろう。一番の牙城だった聖光教会に激震が走り、婦

人達は大粒の涙を流しているそうだ。御所の前に屋敷を構えて

いる御仁達の中に、女子児童に対する性的虐待事件を起こして

いたのいることを、事実だと認識させられたのだからな。今ま

では、「そんなことはあり得ない」という気持ちを「大したこ

とはしていない」という殿様の言葉が補強していたからな。し

かし、聖光幼稚園の監事氏や「糾す会」の方々から分厚い資料

を送付されて来て、それを読んだら、宮嶋が法律違反になるこ

とまで口走っていたことを知ってしまった。


 この件に関しては、大坂へも伝令が走ってきた。それだけで

はない。電子飛脚便で「糾す会」がかなりの情報を流してくれ

た。「糾す会」はあの地裁の甲第4号証の1まで送付したそう

だが、あれを読んで冷静でいられる信徒はほとんどいないだろ

う。あの中では、氏名が秘匿されているが、原文には勿論氏名

が記されている。閲覧してきた天狗に電話で確かめた。そして

原田はあれを「カウンセリングとして書いた」かのように弁明

したそうだが、愚か者としか言いようがない。そして、これだ

けの文書が証拠として提示されていることを高地は知っていた

のだろうか。知っていて、被害者とそのご家族に対するこれま

でのような対応をしていたとしたら、キリスト教の聖職であろ

うがなかろうが、一人の人間としての資質が問われる。


 あまりに陰湿なのでここでは一切引用を避けるが、この書状

を京都教区が最初に見たのはいつだったのか。被害者の家族が

武藤主教と話し合いを始めてから1年以上が経っている時期に

この書状は書かれているが、この書状の中にある極めて重大な

問題を武藤主教は何故見抜けなかったのか。見抜いていたとし

たら、何故黙っていたのか。そしてその後、あの書状が被害者

に対してどのような影響を与えたかを何故すぐに調べなかった

のか。日本聖公会の聖職の中には、主教制の悪しき弊害が残っ

ていて、司祭按手や主教按手を受けるとあらゆることに対する

正確な判断が出来る能力が付与される下のように思い込んでい

るのがいるが、まさかそれが機能したとは思えないが、しかし

武藤主教や常置委員会は何故専門家に相談しなかったのか。自

分たちの中で解決できると考えたら、それは中学生でも犯さな

いような単純なミスを犯していることになる。


 片方でローマ・カトリック教会の「実体変化」説を強烈に批

判している司祭がいるにも関わらず、ローマ・カトリック教会

との合同ミサを日本聖公会のホームページに載せている神経が

よく判らないが、教会という組織に関しても、あるいは教会が

よって建つところの神学的支柱に関しても、日本聖公会はあま

りにも無神経すぎるのではないのか。使徒継承は史実であると

信じて疑わない司祭にあったことがあるが、その司祭は聖書の

解釈においても、18世紀以前の考え方しか出来ていなかった。

それでいて、使徒継承を何の躊躇もなく口にしていた。


 日本聖公会京都教区で起こってきた問題の根元は、聖職者の

神学的素養によるものではないかと思われる。神学はいつも、

極めて現実的なことを問題にする。そして、聖書と教会の伝統

の中から、現実を理解し、その現実をクリティカルに分析し、

神の言葉としての聖書に基づいて説教する。説教と牧会の根底

には常に聖書と教会の伝統がなければならない。そしてこの教

会の伝統というのは、初代教会からの伝統であり、その分析に

は膨大な時間が掛かることである。日本聖公会はそうした神学

の研鑽が十分に出来ているのか。それを考えると、一昨日あた

りから京の町に激震が走り、土砂降りの雨のような涙が人々の

目から溢れ出たのは、こうした聖職者自身の神学的研鑽の欠如

がその原因の一つであろうと思われる。


 被害者の苦しみを和らげられるのは、最早、あの聖職者達で

はなく、極めて簡単なことを、しかし極めて聖書に従順に考え

られる信徒の方々しかいないと思われる。

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