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Posted by 沖田 総司 - 2009.02.15,Sun


 日本聖公会京都教区の常置委員会が出した極秘文書の

コピーを今日、ある方から頂いた。<いいたい放題>の

風来坊氏が批判していたのはこの文書だと思える。この

文書の中で、FH司祭の児童への性的虐待に関して「和

解関連小委員会」なるものが昨年の1月に設置されてい

たそうだが、その経過報告の文書だ。その小委員会の仕

事は、資料整備、内容の検討などが主な任務のようだが、

構成は「常置委員3名、そのほか信徒2名、聖職1名の

6名(男3名、女3名)」と記されている。そして、こ

の小委員会は、「以下の三点を大切な調査の目的として

決めた。

 第一、被害者への謝罪を事実認識に基づいて誠実に行
   なうこと。
     これは和解のためにぜひとも必要なことである。
 第二、問題と責任の把握、認識により、こうしたこと
   が二度と起らないようにすること。
 第三、教区の問題点を認識し、キリストを主とする信
   仰共同体としての生命を回復すること。」

と記されている。


 そして2008年10月31日までに24回の会合を

開いているが、主教2名、司祭7名から「聴取作業」を

したと記してある。ここまで読んで拙者は愕然とした。

相変わらず日本聖公会京都教区は、被害者とその家族を

「蚊帳の外」に置き去りにしているということだ。こと

に2名の主教は、被害者の家族と直接会ったり、電話で

この問題を話し合っているのだろう。だとしたら、「聴

取作業」に、被害者の家族が含まれていないのはどうい

うことなのか。にわかには信じがたいことだ。「小委員

会は、教区としての責任を担うことを意図して出発した

ため、委員の構成が教区内の人選にとどまった。そのた

め、第三者的な視点の不足など、調査には限界があるこ

とも付記しておく。」と書かれているが、「第三者的な

視点の不足」どころか、被害者とその家族からの聴取が

なければ、はじめから日本聖公会京都教区のための小委

員会でしかないことは誰にでも理解できる。


 そして、この調査報告書は2008年11月24日に、

日本聖公会京都教区常置委員会の名前で出されている。

基本的に、日本聖公会にはこうした体質があるのだろう。

当時は現職司祭だった人物の、女児に対する性的虐待事

案に関して、その被害者と被害者の家族への教区の対応

を調査する委員会が、問題の当事者である被害者とその

家族から事情を聴取していないということはどういうこ

となのか。被害者はPTSDに罹患しているから、聴取

すべきではないと思われるのだが、被害者の家族からは

どうしても過去の出来事に関して聴取しなければ、問題

が見えてこないはずだ。そして、被害者の家族の代理人

からも、小委員会は聴取していない。日本聖公会はこう

した密室政治が好きなのかもしれないが、近代国家にお

いて、こうしたしたことは許されないことではないか。

被害者を無視し、被害者もしくはその関係者が出廷して

いない裁判と同じだろう。


 女児に対する性的虐待が明るみに出たときから、日本

聖公会京都教区は常にこの過ちを犯してきた。「糾す会」

を排除しているのも、同じことだ。彼らにとっては「糾

す会」は邪魔でしかなかったのだろう。これまでにも、

「糾す会」を「騒ぎ立てる人たち」と呼んでいたことが

あったのではないのか。「彼らが騒ぎ立てなければ、こ

んなに大きな問題にはならなかったはずだ」と日本聖公

会京都教区は考えていないだろうな。問題を大きくした

のは、最高裁の上告却下で、被害者勝訴が確定した時に

もまだ、「冤罪」「裁判所に抗議する」と現役主教は声

明を出していたのではないのか。この常置委員会の報告

書には、一読した限りでは、あの現役主教の問題発言に

関することは記されていない。そして、この報告文書も

極秘にするようにということで配布されたという。しか

し、これで問題の根がどこにあるかということがはっき

りした。
 

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