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Posted by 沖田 総司 - 2008.10.29,Wed


 管区審判廷はどうするつもりなのだ。京都教区は

審判廷申立を却下した。その却下の理由は極めて稚

拙な策謀であることは誰が見ても明らかなことだ。

心ある人々の申立を心ない人々の策謀で却下した。

被害者を特定できないのは、審判廷の長である主教

や常置委員会が、被害者の個人情報を公表していな

いからだろう。確かに、被害者の個人情報を秘匿す

ることは、事案が事案だけに極めて重要なことなの

だが、そのことによって加害者が庇護されてしまう

のでは、本末転倒と言わざるを得ない。


 教区主教をはじめ、京都教区の中枢にいる人々が

被害者の氏名などを知っていることは、主教や常置

委員会自身が発表した文書で明らかなことだ。まさ

か彼らはそれを忘れたわけではあるまい。だとした

ら、少なくとも管区審判廷は、京都教区に対して差

し戻し審を命ずべきではないのか。ここで管区が、

同じ理由で申立を却下したら、いままで何人もの人

々が推察していたことが事実であるということを表

明してしまうことになるという、極めて恐ろしい事

態が発生する。特定の宗教団体の中で、その宗教団

体が保つ教理を利用して、女児に対して性的虐待を

し続けた聖職者を無罪放免にしてしまうことになる。


 そろそろ管区の見解が明らかになることだろう。

まさか申立を無視することはないだろうが、その対

応如何では、日本聖公会自身が社会から大きな問い

を受けることになるだろう。ここ数年来、アメリカ

のみならず、アフリカでも児童に対する性的虐待が

あり、ヨーロッパでもこれが大きな問題として捉え

られていて、日本でもこの種の犯罪を防止するため

の手だてを法制化しようとしている。そうした流れ

に抗するかのように、日本聖公会があの性的虐待を

し続けていた司祭を、審判廷で正式に処分しないと

いうことは、極めて重大な問題だと言わざるを得な

いだろう。


 中には「処分しない」のではなく、「処分できな

い」のだろうと言う人々さえいる。この性的虐待事

案を公式な俎上にのせると、様々な問題が露見して

しまう可能性があるからだと言うことも聞こえてく

る。そうした危惧に対して、日本聖公会ははっきり

とそれを否定できるだけの行動を採らなければなら

ないだろう。何よりも大事なことは、被害者を守る

ことだ。被害者が少しでも癒されることを心から願

い、それを成就するための方策を一心不乱に考える

べきだろう。いまこの時もPTSDに苦しんでいる

被害者がいるという事実を、日本聖公会は謙虚に、

そして誠実に受け入れ、審判廷申立に対処すべき

なのではないだろうか。

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